17.勤務条件編その7〜賞与でメリハリを
同じ仕事量にもかかわらず、時間外労働をしなかったAさんは、時間外労働をしたBさんよりもらう金額が少なくなります。そうなると、「同じ仕事量なのに何で?」とAさんから不満が出てくるでしょう。

この場合は、賞与で差をはっきりとつけるべきだと思います。元々賞与というのは会社に必ずしも支給義務はありません。日本では支給することが慣行化されている会社が多いですが、本来の賞与の役割は、
「会社が業績を上げて、それを貢献度に応じて配分するもの」
だと私は考えます。

そこで、上の例の場合、同じ仕事量にもかかわらず、Aさんは時間外労働せずに(つまり残業代を発生させずに)こなしたわけですから、当然Aさんの方が貢献度は大きいです。ですので、その分Aさんに賞与を多く支給するべきです。またそれと同時に大事なことは、賞与が少ないBさんに対しても、きちんと理由を示すことです。

今の日本は、労働時間に応じて給料を払うという考えが根強いです。もちろん、その形態が合う業種もありますが、労働時間より成果を重視する方が合う業種もあります。自分の会社はどうなのか、経営者の皆さんは一度考えてみるべきです




國本豊 社会保険労務士事務所(山口県柳井市)にて更に多くの記事を読むことができます
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